2011/12/05

ソーシャルグラフとローカルグラフ

前回、Facebookの先をいくサービスがEyelandです、なんて書いてますね。

「先をいく」と書くと、どちらも延長線上にあるというイメージに聞こえちゃいますが、実は、Facebookに代表されるようなソーシャルメディアと、オーシャンズがEyelandを軸にやろうとしているロケーションサービスの間には、根本の部分(グラフ)で違いがあると考えています。

言い換えると、我々がロケーションサービスを今後進めていくために必要と考えている"ローカルグラフ"と、既存で使われている"ソーシャルグラフ"が本質的な部分で異なった特長を持つグラフであるために、単純に、ソーシャルグラフに緯度経度情報を紐付けて味付けしたサービス、というようなアプローチでは面白いことがなかなかやりづらいと思ったのです。

その違いとは・・と書きかけたけど、言葉に詰まるし、、表のほうが分かりやすいと思うので、内部資料の一部を下記にコピペッ!

ソーシャルグラフとローカルグラフ

どうでしょうか。それぞれ違っているのがおわかりになりますかね。
この表はあくまでもオーシャンズの考え方として独断と偏見でまとめたものなので、切り口など色々な考え方はあるとは思うのですが、少なくとも我々がやりたいことを実現するために、ソーシャルグラフにあえて乗っかる必然性は無いと思っています。


たとえばですが、道を歩いているとき、向こうから誰かが歩いて来たとしましょう。
その人について見えること見えないことは何でしょうか?

見える情報: 顔、ファッション、性別、だいたいの年齢、気分、...etc.
見えない情報: 本名、趣味、特技、最近の活動、居住地、学歴、...etc.

パッと思いつくものとしてはこんな感じでしょうか。
じゃあこの「見える情報」ってのをマップ上に可視化したらどうなる?という発想からEyelandのピンが生まれたわけなんです。ああ見えて、あのピンは現実の鏡(笑)
逆に道ですれ違っても「見えない情報」を可視化しているサービスがFacebook等ですよね。名札や履歴書をぶら下げて歩いている人はいませんしね。会話しても分からず、Facebook等でつながってから新しい発見があったり。

これは、どちらが良い悪いを言ってるのではないんです。僕もソーシャルメディア使いまくりですし、結局は何がしたいかによるんでしょうね。

ただ、現実の世界で、レストランでも美容院でもバーでもカラオケでも、周囲に見えるお店などは(当たり前ですが)近くを通るであろう人の「見える情報」の部分を意識して商売が構成されていますし、街角の看板やポスター・チラシなどもそうじゃないですかね。つまり「インターネットを日々の実生活にもっと役立つものにしたい」というオーシャンズの目指す方向と合致するのは、見えない情報をつなげて見せるより、見える情報をより広範囲で見えるようにする、ということだったのです。

そういう意味では、Eyelandはこんな説明もできるかと:
「チェックインをすることで、現実世界で"見える情報"をより広範囲の人からも見える状態へと拡張して、現実に目の前にいない人ともコミュニケーション等ができるサービス」と。おっと、現実の拡張?・・つまり拡張現実が登場。。。(僕にとっては懐かしの言葉)


今日のまとめ:
 「Eyelandは拡張現実とも言えるね」


ちなみに、見える情報、見えない情報、以外に、見せる情報、というのもあると思っていて、そのあたりも今後アップデート等されていくので乞うご期待!


今日のエントリは書きながらややこしい話になって若干後悔したから、次回はオーシャンズのプロフィールとか、なんか軽いもの書きますw

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