2011/12/02

オーシャンズの目指すところ

さて、今日から本題w

Oceans Inc. では現在アプリを2つ出しています。

"Eyeland"と"HIGAWARI"の2つ。

一見すれば、"チャットアプリ"と"写真共有アプリ"、みたいに見えますよね。実際にそう思っている方が大半だと思います。ひどいことには、前者は"出会い系アプリ"と書かれたりすることもしばしば。それが巨大なバズの要因になって20万ダウンロード達成したことも否定できないんですが・・。

しかし、当然こんな疑問を思われているのではないでしょうか。

  • 「そもそもオーシャンズって何がしたいの?」
  • 「人気が出そうなジャンルのアプリ出して一発狙い?」

ですので、我々の考えを少しご紹介できればと思っています。

オーシャンズは設立当初から「インターネットを日々の実生活にもっと役立つものにしたい」という意識を強く持って進めています。ここで言う"実生活"というのは、仕事や遊びだけでなく、例えば、移動・食事・買い物、といったような、いわゆる、人が生きていく上で外せない活動を含めて考えているイメージです。

確かにここ15年程、Yahooなり、Googleなり、Facebookなり、時代を変えるサービスがどんどん登場し、インターネットの可能性はまだまだ果てしな〜く感じますよね。
一方で、本当の意味で、人々の実生活に影響を与えるほどまでのサービスは今のところまだ登場していないとも思っています。(※革命の引き金になったりとか、別の意味で人々の行動にスゲー影響与える存在にはなっていますが)

オーシャンズで今後、そうした実生活に役立つサービスを展開するとした場合、何をするにしても、ユーザー自身が今どこにいるかが最大のコンテクストですし、その位置情報を無理に取得するのではなく、ユーザー自らが宣言している、そうした場所(土台)をまず作りたいなと思ったのです。

もうお分かりでしょうが、「位置情報を宣言=チェックイン」という行動を能動的にしてもらいたいと思って作った、オーシャンズの"土台サービス"が『Eyeland』です。
もちろん、周りの人とチャットをする楽しさの提供も十分意識しているのですが、本質的には、チェックインをすることで「私は今ここにいるよー!」と宣言をしていただくことが一つの価値であると思っており、宣言後の人が楽しむ機能の一つとしてチャット機能がある、という構造で考えています。

したがって、"チャットアプリ"と言われるのは、少し違和感があるんですよね。もちろん、チャット機能はやめませんし、もっと楽しくチャットできるように機能追加改善をしていきます。しかし、チャット以外の機能提供もいろいろ考えていますので。

また、チェックインをすることによって、周囲の人と緩やかにつながったような状態を、我々はローカルグラフと呼んでいます。実際にはソーシャルグラフのように人と人が直接つながってはいないのですが、位置を介して人と人が間接的につながっているグラフです。そして、そうしたローカルグラフで地球上を埋め尽くしたい、と思っていますし、このローカルグラフのプロバイダとなり、その上に情報やサービスを乗せていく仕組みを提供すること、それこそがオーシャンズが目指しているところです。

ざっくりいうと、インターネット普及初期には人力のリスティングなどで間に合った時代があり、Yahooのディレクトリなどが使われていましたよね。情報量が増え人力の限界が来ると、次は情報を機械的に引き出す仕組み、つまりGoogleなどのサーチエンジンの時代になりましたね。しかし、検索窓をいちいち叩くのが限界に感じるほど情報量が増えちゃうと、情報を自動フィルタリングする受動的な仕組みが使われる、そのフィルタとしてTwitterやFacebookなどのソーシャルグラフと呼ばれるものが今は機能していますよね。ちなみに僕がTwitterよりFacebookが便利に感じているのは、このフィルタリングがインテリジェントだから。Twitterのフィルタリングレベルではもう既に情報をさばく限界に達しているのかもですね。
しかしながら、情報量がこのままどんどん増えるとFacebookといえども、いずれ限界が来ると確信しています。そうなると、次に必要なのは、今ここにいる自分にとって必要な情報以外は優先度を落とすという仕組みじゃないでしょうか。そういう時代になると、オーシャンズが提供するローカルグラフの価値をより多くの人に感じて頂けると思うんですよね。


今日のまとめ:
 「Facebookの先をいくサービスがEyelandです」


次回は、ソーシャルグラフとローカルグラフの決定的違いを書いてみようかな。
HIGAWARIがホントは何したいかってのもそのうち書こう。

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